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バーチャルハウスの作り方|目的別の制作方法と必要なツールを徹底解説
建築・デザイン· 2 min read

バーチャルハウスの作り方|目的別の制作方法と必要なツールを徹底解説

「バーチャルハウス」と一口に言っても、実はいくつかの異なる意味があります。不動産業界で使われる360°VRモデルハウス、メタバース上の仮想空間、MinecraftやFortniteでの建築、そして家づくりのための3D設計ツール。

この記事では、それぞれの目的に応じたバーチャルハウスの作り方を、必要なツールや具体的な手順とともに解説します。

目次

  1. バーチャルハウスとは?4つの主な種類
  2. 【不動産向け】360°バーチャルモデルハウスの作り方
  3. 【メタバース】仮想空間に家を作る方法
  4. 【ゲーム】MinecraftとFortniteでの家づくり
  5. 【住宅設計】3D間取り作成ツールの使い方
  6. よくある質問

バーチャルハウスとは?4つの主な種類

バーチャルハウスは、目的や使用する技術によって大きく4つのタイプに分かれます。

1. 不動産向けバーチャルモデルハウス

実在する物件や住宅を360°カメラで撮影し、オンラインで内覧できるようにしたもの。積水ハウス、三井ホーム、住友不動産など大手ハウスメーカーが積極的に導入しています。

コロナ禍を経て非接触型の内覧方法として注目され、現在も遠方の顧客や初期検討段階での活用が進んでいます。

2. メタバース空間の仮想ハウス

cluster、VRChat、DOORなどのメタバースプラットフォーム上に構築する3D空間。アバターで入室し、他のユーザーとコミュニケーションを取ることができます。

野村不動産はメタバース空間で物件相談ができるサービスを開始するなど、不動産業界でも活用が広がっています。

3. ゲーム内の建築

Minecraft、Fortnite、あつまれどうぶつの森など、ゲーム内で自由に家をデザイン・建築できるもの。エンターテインメント目的が中心ですが、建築の基礎を学ぶ教材としても注目されています。

4. 住宅設計用3Dツール

実際の家づくりやリフォームの検討に使う、間取り図を3D化できる設計ソフト。3Dマイホームデザイナー、Sweet Home 3D、せっけい倶楽部などがあります。

[Image: 4種類のバーチャルハウスを比較した図解。360°VR、メタバース空間、ゲーム画面、3D設計ソフトの画面を並べて表示]

【不動産向け】360°バーチャルモデルハウスの作り方

不動産業界で使われるバーチャルモデルハウスは、実際の物件を360°カメラで撮影し、Web上で自由に見学できるようにしたものです。

必要な機材とツール

360°カメラ

  • Matterport(プロ向け、高精度3Dスキャン機能付き)
  • RICOH THETA(手頃な価格で導入しやすい)
  • Insta360(コストパフォーマンス重視)

制作代行サービス

自社で撮影するのが難しい場合、CPU株式会社の「V-HOUSE」などの代行サービスを利用できます。図面を送るだけで高品質なパノラマCGデータを作成してくれます。

制作の基本手順

  1. 撮影計画を立てる:各部屋の見どころ、動線を事前に確認
  2. 360°撮影:各部屋の中心や重要なポイントで撮影(1物件あたり15〜30カット程度)
  3. 画像の編集とつなぎ合わせ:専用ソフトでパノラマ画像を生成
  4. ホットスポット(移動ポイント)の設置:部屋間の移動を可能にする
  5. 情報の追加:設備の説明、寸法、建材情報などを埋め込む
  6. Web公開:自社サイトやポータルサイトに埋め込み

コストと導入効果

360°カメラの価格は3万円〜150万円程度。制作代行サービスは1物件あたり10万円〜が相場です。

実際のモデルハウス建設には2,000万円〜5,000万円以上かかるため、バーチャルモデルハウスは大幅なコスト削減につながります。また、24時間いつでもアクセス可能なため、営業時間外の見学希望にも対応できます。

[Image: 360°カメラで撮影中の様子と、完成したバーチャルツアーの画面]

【メタバース】仮想空間に家を作る方法

メタバース上に自分だけの空間を作りたい場合、専門知識が不要な初心者向けツールから、本格的な3D制作まで選択肢があります。

初心者向け:clusterのワールドクラフト

clusterのワールドクラフトは、プログラミング知識なしでスマホやPCから直感的にメタバース空間を作成できる機能です。

特徴

  • 104個以上のアイテムを自由に組み合わせ
  • 外部ツール不要、アプリ内で完結
  • フレンドを招待して共同制作も可能
  • 作成した空間を公開し、他のユーザーに遊んでもらえる

基本的な作り方

  1. clusterアプリをダウンロード
  2. 「ワールドクラフト」機能を選択
  3. 床、壁、家具などのパーツを配置
  4. 視点を切り替えながら調整
  5. フレンドを招待するか、公開設定

中級者向け:UnityとVRChat

より本格的な空間を作りたい場合、Unityを使った制作が主流です。VRChatやcluster向けのワールド制作に使われます。

必要なスキル

  • 3Dモデリング(Blender等)
  • Unityの基本操作
  • C#プログラミング(高度な機能を実装する場合)

制作の流れ

  1. Unity Hubをインストール
  2. VRChat SDKまたはCluster Creator Kitをダウンロード
  3. Blenderで3Dモデル(建物、家具)を作成
  4. Unityにインポートして配置
  5. ライティング、物理演算、インタラクションを設定
  6. プラットフォームにアップロード

建築業界での活用事例

JIBUN HAUS.株式会社とスパイラルセンス株式会社が共同開発したバーチャルモデルハウスでは、メタバース上で間取りを変更したり、壁紙を変えたり、照明をつけたりと、暮らしの疑似体験ができるシステムを提供しています。

家族や友人と一緒にアバターで入室し、実際の生活をシミュレーションすることで、「やっぱりここをこうしたかった」という後悔を減らせるのが大きなメリットです。

[Image: メタバース空間内でアバターが家の中を歩いている様子]

【ゲーム】MinecraftとFortniteでの家づくり

ゲーム内での建築は、エンターテインメント性が高く、子どもから大人まで楽しめます。

Minecraftでの家の作り方

Minecraftは、ブロックを積み上げて自由に建築できるゲームです。サバイバルモードでは限られた資材で実用的な家を、クリエイティブモードでは制限なく豪華な建築を楽しめます。

初心者向け:シンプルな木の家(5×5)

  1. 基礎を作る:丸石を地面に5×5マスで配置
  2. 柱を立てる:四隅にオーク原木を5ブロック積む
  3. 壁を作る:オーク木材で壁を埋める(入口と窓の部分は空ける)
  4. ドアと窓を設置:オークのドア、ガラス板を配置
  5. 屋根を作る:階段ブロックを重ねて三角屋根を形成
  6. 内装を整える:ベッド、作業台、チェストを配置

必要な材料は木材、石、ガラスなど、序盤で集めやすいものばかり。建築時間は30分〜1時間程度です。

建築のコツ

  • 屋根は壁から1マス出っ張らせるとカッコいい
  • 階段ブロックとハーフブロックを組み合わせて段差をつける
  • 壁に凹凸をつけたり、異なる木材を組み合わせると「豆腐ハウス」から脱却できる

Fortniteクリエイティブモード

Fortniteのクリエイティブモードでは、専用の建築ツールを使って自由に構造物を作成できます。Minecraftより洗練されたグラフィックで、現代的な建築に向いています。

基本的な操作

  1. クリエイティブモードで島を作成
  2. 建築メニューから壁、床、階段を選択
  3. グリッドに沿って配置
  4. プレハブ(既製の建物パーツ)も利用可能

[Image: Minecraftで建築中の木の家と、完成した家の比較]

【住宅設計】3D間取り作成ツールの使い方

実際の家づくりやリフォームを検討している方には、専用の3D住宅設計ソフトが最適です。

無料ツール:せっけい倶楽部

せっけい倶楽部は、無料で使える日本の住宅設計ソフトの定番です。

特徴

  • インストール型、Windows対応
  • シンプルな操作で部屋や家具を配置
  • 3Dビューで確認可能
  • 豊富な建築素材と家具データ
  • オンラインマニュアルが充実

基本的な使い方

  1. 敷地を設定
  2. 部屋パレットから部屋を選んで配置
  3. ドア、窓を設置
  4. 柱、屋根を追加
  5. 家具を配置
  6. 3Dビューで確認・調整

有料ツール:3Dマイホームデザイナー14

本格的に家づくりを検討するなら、3Dマイホームデザイナー14(メガソフト株式会社)がおすすめです。価格は約12,000円〜。

主な機能

  • 部屋を選んで配置するだけで簡単に間取り作成
  • ボタン1つで立体化
  • 有名メーカーの実在商品を含む56,000点以上の3Dデータ(6ヶ月無料利用可能)
  • 耐震性診断、太陽光発電量チェック、収納スペース診断
  • 日当たりシミュレーション(季節・時刻別)
  • メタバース用3D建築データ出力機能

実際の活用例

多くのユーザーが、このソフトで作成した設計図をもとに実際の家づくりを進めています。家族や住宅メーカーとイメージを共有しやすく、「思っていたのと違う」というミスマッチを防げます。

Web版ツール:Homestyler

Autodeskが提供するHomestylerは、ブラウザ上で動作する無料の間取り作成ツールです。

特徴

  • インストール不要、ブラウザで完結
  • 圧倒的な3DCG技術による高画質レンダリング
  • 実在する家具メーカーの製品を配置可能
  • パズル感覚で操作できる直感的なUI

数クリックでプロ顔負けのインテリア画像を作成できるのが最大の魅力です。本格的な部屋のレイアウトシミュレーションを行いたい方は、他の専門ツールも検討してみてください。

[Image: 3Dマイホームデザイナーで作成した間取り図と、その3D表示画面]

バーチャルハウスと不動産ビジネス

バーチャルハウス技術は、不動産業界にも大きな変化をもたらしています。

バーチャルステージング:空室を魅力的に見せる

空室物件の写真に、AIを使ってバーチャルで家具を配置する「バーチャルステージング」も、バーチャルハウス技術の一種です。

従来の物理的なホームステージング(実際に家具を搬入・配置)には1物件あたり20万円〜50万円以上かかりますが、バーチャルステージングなら1枚5ドル程度から利用できます。

AIバーチャルステージングツールを使えば、空室の写真をアップロードするだけで、数分で家具付きの魅力的な物件写真を生成できます。複数のインテリアスタイル(モダン、北欧、和風など)を試せるため、ターゲット層に合わせた見せ方が可能です。

導入のメリット

  • コスト削減:物理的なステージングと比べて95%以上のコスト削減
  • スピード:数分で完成、撮影当日に公開可能
  • 柔軟性:複数のスタイルを試して最適なものを選べる
  • 物件の魅力向上:空室よりも家具付きの方が問い合わせ率が高い

不動産事業者の方で、物件写真の見栄えを改善したい場合は、VirtualStaging.artのようなAIバーチャルステージングサービスを検討してみてください。

[Image: 空室の写真と、バーチャルステージング適用後の比較画像]

よくある質問

バーチャルハウスを作るのに費用はかかりますか?

目的によって大きく異なります。

  • ゲーム内建築:ゲーム本体の購入費のみ(Minecraft 3,960円、Fortnite無料)
  • メタバース:cluster、VRChatは基本無料。本格制作にはPC(10万円〜)とソフトウェアが必要
  • 3D設計ソフト:無料(せっけい倶楽部)〜12,000円程度(3Dマイホームデザイナー)
  • 360°VR:カメラ3万円〜、制作代行10万円〜

プログラミング知識がなくても作れますか?

はい、多くのツールは専門知識不要で使えます。

  • clusterのワールドクラフト:完全ノーコード
  • せっけい倶楽部、3Dマイホームデザイナー:マウス操作のみ
  • Minecraft:ブロックを置くだけ

UnityやBlenderを使った本格的なメタバース制作には学習が必要ですが、オンラインに豊富なチュートリアルがあります。

どのくらいの時間がかかりますか?

  • 簡単な間取り図:30分〜1時間
  • Minecraftの基本的な家:1〜2時間
  • 本格的な3D設計:数時間〜数日
  • メタバース空間(Unity使用):数週間〜数ヶ月

スマホでも作れますか?

スマホ対応のツールも増えています。

  • cluster ワールドクラフト:iOS/Android対応
  • Minecraft PE:スマホ版あり
  • Homestyler:ブラウザ版が使える

ただし、本格的な制作にはPC環境が推奨されます。

まとめ

バーチャルハウスの作り方は、目的によって最適なツールや方法が異なります。

  • 不動産関係者:360°カメラやバーチャルステージングで物件の魅力を向上
  • 家づくり検討中:3Dマイホームデザイナーやせっけい倶楽部で間取りシミュレーション
  • メタバースに興味:clusterやVRChatで仮想空間を構築
  • 趣味・エンタメ:MinecraftやFortniteで自由に建築

まずは無料ツールから試してみて、目的に合ったものを見つけてください。特に不動産や住宅関連のビジネスをしている方は、バーチャル技術を活用することで大きな差別化につながります。

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